まーぶる7年目、福祉に関わって35年、今思うこと
投稿日: 2017年10月31日,カテゴリー: まーぶるブログ
皆様、いかがお過ごしでしょうか。理事長の福富です。
以前、まーぶるのブログを一人で書いていたとき(なかなか更新できていなかったのですが)そこそこのボリュームで制度のことやなんやかんやを書いていたのですが、なかなか更新できていなかったりと言うことで、職員が「心機一転、職員でブログを引き継ぎます!」と申し出てくれて、任せていて、ブログに関してはのんきにちょこっと添削だけしていたんですが…このたび、担当者さんから「今の思いとか、是非書いてください」と依頼され、ちょっとどぎまぎ(いまさら)しながら、お約束の期日後に書いております。(担当Tくん、Sさん、大変申し訳ありません…。)
先日選挙がありました。9月に選挙を行うと発表した記者会見で、安倍首相が「介護職員の処遇改善をさらにすすめる」と表明しました。また、「消費税増収の半分を社会保障に振り向ける」ともいっています。しかし、もっともとの消費税導入(3%)の時に、時の政府は「これから高齢化社会になる。そのときに備え、介護や福祉の社会保障費をまかなうため必要」と言うことで導入されました。でも、介護福祉の予算がその分が振り向けられたと言うことは全くなかったです。そして、5%から8%になるときにも「増税分(3%)は社会保障費に」と言ってましたが、実際税率が上がる直前に使用目的に「公共事業(工事)」が追加されました。そして、現場にいる私たちはどのタイミングでも「消費増税分をここに使ってくれたんですね」と思えたことはなかったです。そして今回、介護報酬の改定年(3年に1回)です。そこでの議論は、通所事業の収益率が高いので報酬を下げるべき。という流れになっています。なんだかなーです。
大学生の時から重症心身障がいと言われる方と関わってきました。制度はこの間、いろいろ出来てきました。 より多くの人が制度を利用して、暮らしがスムーズになってきていることは確かですが、一方で「税金を使うのだから」と、たっくさんの制約があって、いったい誰のための制度なのか?
公(おおやけ)として「福祉をこれだけやっていますよ」という、どこかいいわけ、アリバイ作りとしてのものなんじゃないかな?と思えることがあります。
もちろん、だからといって「制度なんか守らなくていい」とは思っていません。(以前何度か「制度がよくないからといって守らなくていいって言うんですか」 と言われたことがありますが そんなことは言ってないんですよ)現実的に、ご本人さんたちにとって必要なことをみんなで一緒にやっていきたいなと思っています。そのための工夫もいっぱい必要ですし、時にはボランタリーなというか、お金関係なくやる。ってことも必要です。でも今や、福祉界もお仕事で行われているわけですので、どこまでもお金関係なくやる。とか「利用者さんのためにだったら何があろうとも」と言うことではないわけです。ただ制度や法律や、システムがうまく回ってないところであったり、ちょっとした工夫でなんとかなることもあります。そういうところを「ちょっと」ちょこっとすることで、みんながご機嫌に過ごせるようになれたらいいよね、とおもいます。そのためには、法人の理念の中であげている、憲法11条、13条、25条をしっかりと守れるように、社会の仕組みについてもよーく目をこらしていきたいと思います。
福祉に関わって35年、障がいのある人たちとともに過ごしていて、今感じることは『だんだん窮屈になってきたなー』です。
ちょっとでもゆとりを持てるように、今できることをこつこつとしていこうと思います。
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